生きる伝説、現役の伝説、世界一人口が多いゲームの伝説プロゲーマーFaker。名前すらもかっこよすぎるFakerは、様々な伝説を残して生きている。
Fakerの凄さとはなんなのか、現在も含めて、Fakerの伝説を一挙まとめて紹介する。
Faker伝説:年齢が凄い
Fakerの生年月日は1996年5月7日、年齢は27歳となっている。
現在、LOLの最強リーグといえる韓国LCKにおいて、Fakerの年齢は最年長となっている。これは、2つの理由がある。1つは韓国の兵役で現役を維持するのがむずかしいこと。2つ目はesportsの年齢的衰えが早いことが理由だ。
Fakerの所属するT1ののメンバーは、1996年生まれのFakerに、2002年生まれが3人、2004年生まれが1人と、Fakerは6歳8歳年下のメンバーとともにやっている。
最強リージョンLCKその頂点のチームが、このような若いメンバーで固められていることからも、年齢と強さの相関の強さがうかがえる。
にもかかわらず、そのTOPチームのメンバーの1人として活躍している。しかも現在のT1は、LOL歴代で最強のチームとも呼び声高い。しかもFakerが他の選手とのおんぶにだっこではなく、自身のパフォーマンスの凄さも規格外となっている。
Faker伝説:現役最強プレイヤー
2023年10周年を迎えたesports老人のFaker。
何度も全盛期が来ているFakerは、今も現役最強プレイヤーなんじゃないかというデータがある。
〇Fakerのダメージランキングが凄い
Faker最強を示すデータとは、LCKのダメージランキングが話題になった。
2023年には以下のランキングで1位を獲得している。
T1の39試合中17試合でチーム内ダメージ1位
そのうち13試合で全体ダメージ1位
凄いのはダメージランキングではない。そのコスパの凄さだ。
〇Fakerの凄さは、ゴールドが無くても戦えること
LOLでは、CSやキルやオブジェクトを取ることで金を稼ぎ、装備を整える。結果、チャンピオンが育ってダメージが増える。Fakerのゴールドに関するランキングを見てみると、毎分CSは全体10位、15分チーム内CS占有率10位、チーム内ゴールド占有率10位。つまりFaker、は現役プレイヤーの中で、世界で1番ゴールドが無くてもダメージが出せるプレイヤーとなっている。
〇Fakerの分間CSは最下位
たとえば、Fakerの分間CSはミッドレーナー最下位となっている。
この最下位なのは、他のプレイヤーがCSを重要視している中でFakerはCSを捨てて、他のレーンや重要なオブジェクトにリソースを注いだり、他のキャリープレイヤーにリソースを譲っていることによって、試合を有利に運んでいるのだ。しかもCSを捨てた代償として発生するキャラパワーの減衰すら物ともしていないダメージランキング1位。
Faker伝説:現在もなお最強【苦境を乗り越える】
Fakerは、プロとしての10年以上の期間の中は、すべてで頂点に立っていたわけではない。
showmakerやchovyという最強ミッドレーナーが登場したときなど、Fakerが苦しんでいた時期は確かにあった。しかし、現在はふたたび最強のミッドレーナーとして返り咲いており、蓋を開ければ、世界で最も人口が多いゲームで、プロ歴の8割以上を世界最強1位のミッドレーナーとして君臨しつづけている。世界大会で優勝して、大金も手に入れ、人気も手に入れ、金も名誉も手中に収めたにもかかわらず、「もう十分か」「年齢的にはもう無理か」となることなく、「世界1に返り咲けるだけの努力をし続けることができた」ことが伝説的だ。
そんな中、FakerはLOLの最初期から世界1位のプレイヤーとして君臨し続けているがゆえに、尊敬されており、生きる伝説なのだ。
Faker伝説:24億の小切手
とあるLPLのチームが、Fakerへの24億円のオファーをしたと報道があった。
根も葉もない噂ではない。
実際、2020年、Faker本人が韓国のトークショー番組に出演した際には、「中国リーグから11億」「NAから白紙の小切手(好きな金額を書きこんでいい)」というオファーを受けたことを明かしている。現在もFakerの市場価値は高まっているとみられており、中国チームが24億のオファーをしたのもうなづける。ちなみに24億は基本給であり、広告収入らのオプションを除いた最低限の年棒である
2021年シーズンは4.8億円、2022年シーズンではFakerの年棒は6.8億円程度だと報道があった。
もちろんこれはプロプレイヤーとしての年棒だ。Fakerはすべてのゲーマーの憧れで、PCデバイスらの広告に多く出演している。韓国は世界有数のesports大国であり2020年からのコロナの影響もあって、Fakerの世界的市場価値も高まっている。年収でいえば、10億どころではないだろう。
Faker伝説:兵役は回避?
韓国では、「Faker法案」と呼ばれる兵役に関する法律が存在する。その法律とは簡単に言うと、「esportsで韓国のグローバルイメージに貢献した人は、30歳まで兵役を遅らせることができるよ」という法律だ。Fakerのために作られたような法律なので、「Faker法案」と呼ばれるようになった。
本来なら、28歳までに入隊しなければならないので、Fakerの場合は2024年には兵役に行くことになる。しかしFakerに適用した場合は2026年となる。
Faker伝説:使用チャンピオン70超え
LOLのチャンピオンプロは、メタの中で大体3から4のピックプールがある。結果「得意なもの」「メタのもの」と合わせてピックプールは、プロ人生で累計30体ほどと言われている。
一方、現在のFakerはミッドレーナーとして70体を超えるチャンピオンでプレイしている。しかもミッドレーナーの適性チャンピオンは70体程度と言われているので、Fakerは使用可能なほとんどすべてのチャンピオンを使用したことにある。もちろん全LOLプレイヤー中最多である
Faker伝説:ほとんどすべての公式記録トップ
LCKキル数ランキング1位
LCK試合出場回数ランキング1位
Worlds(世界大会)キル数1位
Worlds優勝回数1位
Fakerは、現状確認できるLCKとWorldsの累計記録のほとんどの1位を独占している。
Faker伝説:LOL運営がFaker推し
Fakerの伝説的ストーリーが様々なものが残っているのは、そもそもLOL運営のマーケティングが、Fakerを「伝説的プレイヤー」というマスコットのようにして宣伝しているから、という経緯がある。
たとえば2017年の決勝の舞台では、Fakerだけ椅子に座って登場している。
これは、Fakerを「大魔王」というアイコンプレイヤーとして押し出す演出だ。LOLではこうしたFaker特別扱いの演出がたびたびおこなわれる。実際その演出が楽しくて、LOLのファンの多くがそれを受けいれ、そして「その特別扱いにふさわしいほど、圧倒的な実力を持っていた」とほとんどの人がにんしきしていたこともあり、Fakerのことは多くの人に伝説として刻み込まれている。