小林敬の悲惨すぎる現在。マネーの虎の社長、飲食店から離れられない

小林敬の現在:五稜郭ガーデン、破産

2020年、北海道函館市の飲食店施設「五稜郭ガーデン」を経営している「まちづくり五稜郭」が破産した。

小林敬に問題があるなしではなく、飲食店施設であるゆえに、コロナのあおりをもろに受ける形となって売り上げが縮小してしまった。ここまでくると、飲食店とはある程度つぶれることは前提なのかもしれない。

たくさん開業しまくって、いくつか残ればイイ的な。「全部残るのが普通」なんてのが、素人考えなんだろう。

小林敬の現在:「謙虚ライオン」他、小林敬のエピソード

小林敬の昔の話だ。

飲食店で働く人間に対して、実践の気分になっていないとうまく行かないという意味なのか、「戦争やで」と社員たちに檄を飛ばしたことがある。戦場にいる気分でないといけないらしい。みたいなエピソードである。

小林敬の性分

小林敬は自分の性分について語ったことがある。「自分は人を【道具】【駒】として使うことのできない性分」

小林敬の名言「俺は物事を成功させる執行者だ」

昔の小林敬は、社員に気われようが、悪く思おうが、どうでも良かったと語っている。

とにかく事業を成功させることこそが自分の役目。

小林敬はいう。

「チーム全体に、自分のことをなにくそと思わせているのは、狙った結果だ」
「3人は追い込まれてるからこそ本気でやれる。がんばれ頑張れと言っても本気になってくれない」
「厳しく接するからこそ、相手が自分の魂を感じてくれる。真剣になってくれるんです」

小林敬「人間性をぐしゃぐしゃにしたら、人の心をつかむことができる」

小林敬は、指導相手に「お前の人間性をぐしゃぐしゃにしてやるからな」と言ったことがある

もちろん、小林敬の教育方針だ。

「人間性をぐしゃぐしゃにすれば、人間は真剣に取り組むし、人の心をつかめるようになる。僕のこともわかってくれる。恐怖じゃない、真剣なんです。」と語っている。

もちろん今の小林敬は違うのだろう。時代を感じる

小林敬「表面的な言葉をとらえないでほしい」

小林敬に対して、当時からバッシングはあった。

その時に返した小林敬の言葉だ。

小林敬の指導を受けた者たちは語る。当時の小林敬の一理ある部分

小林敬の厳しい指導を受けた人は2パターンだ。肯定的なものと、否定的なもの。

まず肯定的なもの
「ションベンちびるくらいムチがとんできます」
「人間だから、このやろうと思うこともありますよ」
「でも、今あれを言われてなかったら、自分はどうなってたんだろうと思うんです」
このように、スパルタの方がイイという人は結構いる。何が何でも結果を出したい厳しいプロスポーツの世界は、こっちの方が多いかもしれない。飲食も似たところがある。

逆に否定的なもの
「俺は洗脳されたくない」
「自分は自分でいたい」
こちらは非常に可哀相にも感じる。今のご時世なら100%アウトだ。

しかし、1つの側面として言えるのは、飲食の世界で成功するとは、並大抵のことではないということだ。成功者であり著名人のひろゆきも、「飲食業は超激戦区。だから普通の人が成功するのはよほど運良くないと無理。飲食業で個人が成功確率を1番高める方法は、死に物狂いになることだけ」と語っている。

ひろゆきの話を信用するという前提でいえば、要するに、小林敬は飲食店のスペシャリストだからこそ、この本質に気づいていたのかもしれない。自分がずっと店にいるなら別かもしれないが、自分の見ていない時間が多い他人の店を成功させるためには、店を回す人間に死に物狂いになってもらうのが1番効果があると気づいていたわけだ。

コンサルをしてもらう側からすると失敗すれば非常に困るわけだし、今のご時世でも「絶対に生き残りたいから厳しくしてくれ!」という人は一定数いそうである。また当時も、厳しくしてくれと同意して指導していた人は大勢いたのだと思う。

つまるところ、
厳しすぎる指導は無差別に行うと問題になるが、現代でも「選択的厳格指導」は行われているってことだ。

小林敬は、かつての自分を反省する

「リーダーシップを取れないものがリーダーになっている飲食店が多い」
「しかし、リーダーシップがあるものがリーダーになれば、お店は安泰だ」

これは小林敬の飲食店が、いろいろ倒産してからの発言である。

要するに、当時の自分はダメだったということだろう。

小林敬の「謙虚ライオン」の本当の意味

謙虚ライオンは、マネーの虎の中でも、最も印象に残っている言葉だ。この言葉が誕生したのは次のような経緯がある

  • ノーマネーに決まったおじさんに、吉田栄作は、「何か一言あれば」と促した。
  • 「別に決まりましたんで、かまいせん」おじさんは言った。
  • その態度に小林敬は切れた。「その顔としゃべり方がめっちゃ腹立つ。開き直ってるじゃないですか。謙虚ライオン」

これは、「謙虚ライオン」発言時の状況をそのまま書いたものだ。

つまるところ、「謙虚ライオン」は、的を得た「うまいこというなー」というタイプの名言ではなく、「うまいこと言おうとしたつもりだったけどそんなにうまくないのがシュールで面白くて印象に残った」パターンの名言だったのである。

※鬼社長としての小林敬はあくまで、過去である

以上を踏まえて、小林敬のことを、ひどい経営者だと思って人は多いかもしれない。しかしこれらはあくまで過去の小林敬である。

小林敬の言葉に次のようなものがある

「3カ月間で自己改革できないような奴は、減給の上に、奥さんに手紙を送る。”あなたの旦那さんが自己変革しなかったゆえに減給です”って」

小林敬は、小林敬が2005年に負債20億で自己破産したのは15年以上前だ。つまり小林敬の基準で言うと、60回自己改革する機会を持っている。時代も変わったわけだし、変わっていないわけはないだろう。当時は小林敬社長のやり方もまた、あの時代の人たちにとって効率的で実践的な方法だったのかもしれないし。

ホリエモン「マネーの虎の社長たちが低レベルだった」の理由が、とても納得

ホリエモンが、「マネーの虎」関連で、炎上したことがある。ホリエモンが、「マネーの虎」の出演社長に対して、低レベルだと発言したのだ。

「申し訳ないけど、大したレベルじゃなかった。志願者も出資する側も。低レベルだった」

もちろん炎上した。マネーの虎の社長を好ましく思っていない人はホリエモンに賛同する一方で、尊敬している人も多かったので、ソコソコ燃えた。

そこそこ熱い中火のうえで、ホリエモンは言った。「昔の起業家は、今の起業家とは違う」

ホリエモンは続ける。「今でこそ、企業のイメージは、”夢として目指すもの””やりたいからやること”」

「けれど、昔の企業って、”仕方なくやるもの”だった」
「企業に就職することができないもの、起業しないと食べられるもの、会社に就職したくないできないもの、そんなはみ出し者たちが起業家になった」

要するに、昔の起業家は、何のノウハウもない人たちだった。
成功した人たちは、運で爆発的に金を手に入れた人が大部分を占めていた。たまたま周りがやっていないことに手を付けて、たまたまうまくいくのが、成功した経営者像だった。

 もちろん、ホリエモンは傾向の話をしていて、全員が大したことないなんて言っているわけではない。小林敬社長のことについてもどうかはわからない。スタートは運良く成功したのかもしれないが、人は経験の中で成長してノウハウを身に着けていくのだから、嫌でもレベルが上がっていくだろう。

マネーの虎
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