工藤監督の監督成績が、最強すぎる。
工藤監督が退任した理由がストイックすぎる。
工藤監督は現在でもストイックで、勉強を続けている。
工藤監督はこんな監督:最強ソフトバンクを築いた現代の軍師【監督成績】
○工藤監督の化け物過ぎる監督成績
2015年に就任ししてからの成績はこちら
- リーグ優勝:2015年、2017年、2020年
- 日本一:2015年、2017年、2018年、2019年、2020年。日本シリーズに出場は5回であり、そのうち5回ともすべてで優勝を果たしている。
- 就任1年目から、貯金47、2位と14.5ゲーム差と、圧倒的勝利でパリーグ優勝を決定。しかもリーグ最速優勝記録だった
- 実は、2015年の優勝は「日本一監督の後を引き継いで、翌年日本一になる」という史上初の快挙だった。
- 通算558勝278敗42分け、勝率.596。敗北の確率を計算すると、.284という3割を切っている。
- 日本シリーズでは、16勝4敗1分けと勝率8割。これは日本シリーズを20回以上経験している中では断トツ1位の数字となっている。
- 連勝記録も持っており、2018年第3戦から12連勝、ポストシーズン全体では16連勝
○実は指導経験が一切なかった工藤監督
工藤監督は、現役引退後、まさか自分が監督になるなんてまったく思っていなかった。
そのため、やることもないので大学に行って勉強をしたり、3年間解説の仕事をして、家族のために時間を使ったりと過ごしていた。
しかしいざ監督となったら、これだけの結果を残せるのだから、軍師である
○工藤監督の強化指定を受けた選手たち
キャンプでの工藤監督は、自身で考え出したトレーニングの元、強化指定選手を決めて、特別なメニューのもと指導する”工藤塾”なるもの行っていた。1期生には千賀滉大、岩嵜翔、東浜巨と、球界を代表する投手たちがおり、いずれもソフトバンクを優勝する柱として活躍している。
工藤監督の退任理由が、仕事人すぎる
○2021年シーズン終了前に、辞任意向を伝える
工藤監督が辞任の意向を公表したのは、2021年10月10日、まだシーズン途中だった。退任を決めた理由は、「就任後初めてBクラスが濃厚になった」からだった。
「敗戦の責は将が持つべきだ」という考えから、退任の決意は固く、そのまま今シーズン限りで工藤監督はソフトバンクを去っていく。
○2021年のBクラスの要因は、主力選手の故障と不振
昨年日本一になったにもかかわらず、この年ソフトバンクが不調だったのは、千賀、東浜、森唯斗、グラシアル、モイネロ、周東と、主力選手の故障が相次いだからだった。そのうえで、ベテラン勢の成績も不振にあえいだ。その証拠に、序盤は22試合終えて12勝7敗勝率.632で首位に立っていた。その後は、故障に次ぐ故障と不振で、順位はどんどん下がっていった。
にもかかわらず、「この順位の責任は自分のせいだ」として、工藤監督は退任した。もしかしたら「これだけの選手たちがいるのだから、優勝しなければ無能な将だ」ぐらいに思っていたのかもしれない。選手の責は一切ないと言い切るところが、めちゃくちゃカッコイイですね。
そして工藤監督は引退して、ストイックすぎる現在に続いていく
工藤監督の現在がストイックすぎる話
○工藤監督、引退後、すぐに筑波大学へ
ストイックな工藤監督は在任中、選手たちの指導のために、筑波大学で体育学の修士課程を修了していたことは有名な話だ。
退任した工藤監督にとって、もう必要ない知識にもかかわらず、再び筑波大学におもむいて、最先端技術と情報の勉強に打ち込んだ。そして2022年2月、同大学院で博士課程に合格している。
○工藤監督、使わない技術を学び続けた理由
工藤監督が、退任後も博士課程修得をつづけた理由は、監督現役時代の指導方法に不満を持ったからだ。監督時代には、もっといい方法があったんじゃないか、この方法は間違っているのではないかという違和感を覚えたことがしばしばあって、その違和感を出来るかぎりなくすために勉強を続けたと語っている。
○工藤監督、ストイックすぎて、退任後もストイックが習慣になる
工藤監督は、監督就任してからというもの、選手データファイルはもちろん、コンディション分析データや組織作りにいたるまでありとあらゆるファイルを作成し続けた。さらに、それとは別に、選手やコーチに伝えるためにいったん内容を整理するためだけのノートも毎日欠かさずルーティンで行うなど、指導水準向上を極限までた高める方法を常に模索していた。
その習慣の名残が現在も残っており、監督を退任して大きく時間が空いたからこそ、さらに研究意欲がわいたらしい。根っからのストイックである
○工藤監督、ストイックすぎる性格がわかるエピソード
工藤監督は、大学院に入る前、提出用のTOEICを受けたことがある。
普通は見栄えが少しでも良くなるように、高い点数を取ろうとするのが普通だ。しかし工藤監督は、わからないところは、たとえそれが選択式であったとしても、白紙で提出した。その理由は「自分の実力が今どれぐらいなのかわからなくなる。今の自分を示す点数が欲しい」というもの。
○工藤監督、人格者過ぎて、解説者としてひっぱりだこ
工藤監督は、2022年から日本テレビの野球解説者および、福岡の各テレビ局で頻繁にゲスト解説者として呼び出されている。そして2023年からはTBSでも解説者を務めるようになっている。
理由としては、歴戦の将であり、現代野球について誰よりも知識が深い1人だからというのもあるが、めちゃくちゃ人格者だからというところも大きい。工藤監督は、監督時代にもチームの成績を選手の責任は一切しなかったのはもちろん、20年以上前の選手時代にもらった残留を求めるファンからの署名17万3000人分の署名を、今も大事に保管しているぐらいにファン愛が扱ったりする。だからこそ、現在も福岡テレビ局からの依頼は優先して受けているのだろう。監督時代にも、そのファンからの期待に応えたい恩返しがしたいというのがなによりも大きなモチベーションだった。
最高の知識と人格を持ち合わせている人も少ないからこその引っ張りだこな現在となってる。
選手からの信頼も厚く、サファテが来日したときの最後の夜には、工藤監督と会っている。
Got to see Kudo-San on my last night in Tokyo. pic.twitter.com/JXsefUpX2k
— Dennis Sarfate (@dsarfate) August 23, 2023
工藤監督の息子、