デストラーデは、193cmのインテリ眼鏡の筋肉最強助っ人外国人バッターだったし、記録も異次元だった。
デストラーデが、ガッツポーズをするのはメジャーでは侮辱になるとしてやれなかったが、日本ではなぜかファンが大喜びしてくれるので積極的にやっていた。
デストラーデは現在、眼鏡をはずし、めちゃくちゃ良くしゃべるおじさんになっていた
デストラーデはこんな助っ人外国人:インテリ眼鏡の筋肉に歴史ありな最強打者【野球選手】
○デストラーデのプロデビュー当時が想像を絶する
デストラーデはキューバ出身のメジャーリーガーで、大学時代の活躍からヤンキースにスカウトを受けて、プロの世界に入った。3Aリーグで好成績を収めて熱心にトレーニングしていたデストラーデは、靭帯断裂と骨折によって、絶望してしまう。
選手生命の危機に陥ったデストラーデは、それでも夢を諦めずリハビリを続けて復帰、下部リーグで実績を積んだ。そしてついにメジャーリーグにデビューしたのは、8年後だった。
○デストラーデ、夢のメジャーへ
野球に必死にしがみつき、メジャーでプレイする前の準備期間には下部リーグで4試合連続本塁打など、ずば抜けた成績を残していた。マイナーリーグでのデストラーデの活躍に、阪神など日本野球界からもデストラーデと交渉しようとする人もいたが、フロントが拒否するほどのお気に入りの期待の選手だった。
しかし、ついにメジャーに昇格してデストラーデに与えられた機会はわずか66打席だった。1シーズンすら様子を見ることもなく、すでに見限られたような感覚すらあった。メジャーでの活躍にこだわっていたデストラーデは、西部からのラブコールに応えることにした
○デストラーデ、1年目から爆発
デストラーデは、1989年に、シーズン途中から西武に加入した。
年棒は3250万と格安だったが、昨シーズンに38本塁打と大活躍したバークレオの代わりとして連れてこられたデストラーデへかかる期待はとにかく大きなものだった。
結果は、32本のホームランを打った。シーズン130試合のうち、3分の1を出られなかったにもかかわらずだ。OPSに関しては、いきなり1.006を達成。最強の助っ人外国人として、時の人となった
最強助っ人外国人ランキングに西武ライオンズからは、デストラーデとカブレラと郭泰源選手がランクインしました‼️ピッチャーデストラーデはうっすら記憶にあります。#埼玉西武ライオンズ #最強助っ人外国人ランキング #デストラーデ pic.twitter.com/RUrbmt0AHN
— hiro (@hiro100p) October 22, 2018
○西武デストラーデの成績
1989:打率.257 HR32 打点81 出塁率.379 長打率.627 OPS1.006
1990:打率.263 HR42 打点106 出塁率.359 長打率.567 OPS.926
1991:打率.268 HR39 打点92 出塁率.404 長打率.584 OPS.988
1992:打率.266 HR41 打点87 出塁率.396 長打率.583 OPS.979
1995:打率.245 HR6 打点23 出塁率.340 長打率.405 OPS.745
3年連続ホームラン王、2年連続打点王は、とにかく圧巻。1990年から1992年に関しては、西武ライオンズのチーム自体も3年連続日本一に輝いているのに加えて、その日本シリーズでは史上唯一の記録「3年連続第1打席本塁打」を達成している。ちなみに1年目1990年の第一打席、デストラーデがバッターボックスに立った時のコーチのサインは”待て”だった。待たなかった。
さらにベストナインでは、指名打者部門に3年連続の選出を受けている。日本野球界において、指名打者部門に3年連続選出を受けている選手は、デストラーデのみだ
○デストラーデ「指名打者、最高や」
デストラーデは、メジャー時代に中日ドラゴンズからもオファーが来ていた。そしてその際には、指名打者システムがないことを理由に断っている。
さらに西武での成功についても、指名打者で起用してもらえたことで、バッティングに専念できたことが成功の要因だと語っている。
デストラーデの現在:超サービス精神旺盛なおっちゃんへ、インテリ眼鏡でもなくなる
○デストラーデ、陽気なおじさんへ
デストラーデは、現在、とにかく陽気なおじさんになっている。
カメラを向けるととにかくよくしゃべり、サービス精神旺盛だ。ファンが声をかけると、何かにつけてポーズを取って「Boom!!」と言ってくれる。サインは絶対に書いてくれるし、「デストラーデ好きですか?」と聞いてくる。
動画を見ると、冒頭からしゃべりまくっている
このようにじっとしていない性格なこともあり、日本野球の長いミーティングはとにかく苦痛で理解できなかったと語っている。
○デストラーデの現在の仕事
動画を見るとわかる通り、デストラーデはよくしゃべるし、とにかくメディア慣れしている。その理由は、現在のデストラーデの仕事にある。デストラーデは現在、地元テレビ局で、MLBレイズの解説者を務めている。
○デストラーデ、眼鏡を捨てる
デストラーデと言えば、193cmの筋肉に、あのインテリ眼鏡のギャップがアクセントのバッターだった。ところが、現在はインテリ眼鏡筋肉ではなくなっており、実は2010年頃にレーシックを施したらしい。