ストリートスライダーズの活躍当時の話が、今振り返っても硬派すぎる。
ストリートスライダーズの解散理由は、音楽バンドが解散する理由ダントツ2位のアレ。
ストリートスライダーズのハリーや蘭丸は、現在も再結集やソロ活動で音楽を続けている。
ストリートスライダーズのハリーや蘭丸が活躍していた当時を、今軽くふりかえると規格外過ぎた
〇ストリートスライダーズ、目立ちすぎる
ストリートスライダーズが結成したのは1980年。この年は、松田聖子がデビューした年でもある。そしてストリートスライダーズがデビューしたころは、松田聖子に中森明菜、河合奈保子や松本典子など、名だたるアイドル歌手が席巻した時代でもある。そんな時代に突如現れたのが、ストリートスライダーズだった。
子のジャケットは、デビュー当時のストリートスライダーズである。ハリーにしろ蘭丸にしろ、そしてバンド全体がダークでロックンロールな雰囲気を身にまとっていた。多くの音楽ファンは、うさんくさい目で、ストリートスライダーズを見ていた。
しかしストリートスライダーズの実力が折り紙つきだった。
なにしろデビューする2年前には、大きなロックのグランプリで最高賞を獲得。そのイベントはレコード会社も多数目を光らせており、案の定10社近い企業が契約を結ぼうとしたらしい。しかもそのすべてを蹴ったうえで、2年後にデビューを果たしたロックバンド、それがストリートスライダーズだった。
その人物とは、浦沢直樹。超天才人気漫画家である。ストリートスライダーズがいなければ、MONSTERも20世紀少年もなかったのかもしれないと考えるとすごい運命だ。
〇ストリートスライダーズ、伝説のロックバンドと言われるゆえん
ストリートスライダーズは、現在も熱狂的なファンが多い。その多くが、「ストリートスライダーズを超えるロックバンドはいない」と語っている。もちろんそれは実力を評してである。が、その根源にあるのは、音楽に対する姿勢が理由かもしれない。彼らはデビューしてすぐに北海道から九州までの全国ツアーを敢行している。ライブ重視の姿勢は17年間失われることがなく、23枚のシングルに10枚のオリジナルアルム場を作りながら、700回近いステージを成功させている。だからこそ、間近で演奏を聴いたファンが他のバンドよりもはるかに多く、その凄さを肌で感じたことがあるのだと思われる。
ストリートスライダーズ:解散理由について現在分かっていること
〇ストリートスライダーズの解散理由は1番よく聞くアレ
バンドが解散する理由ダントツ1位は、みなさんご存じ、当然のように、売れなくなったから、もしくは契約切れである。
では解散理由ダントツの2位といえば、やはり、音楽性の違いだ。ストリートスライダーズも音楽性の違いで解散したと言われている。
最初に脱退を切り出したのは、蘭丸だった。ストリートスライダーズは、ボーカルがハリーであるし、作曲も担当している。だから自分が抜けても続けてくれ、自分は自分の音楽で挑戦したいという考えだったが、リーダーのハリーは解散を選択した。
当時蘭丸は、バンド外の仕事で作曲家として活躍し始めており、その矢先の解散だった。「ハリーは自分たちのロックを、蘭丸はヒット曲を」そういう考えの違いがあったのではないかと、ファンの間では言われている。
ストリートスライダーズの現在:ハリーや蘭丸たちの偉大さを、今この時代に思い知る
〇ストリートスライダーズの40周年記念が偉大すぎる
ストリートスライダーズは2023年に40周年を迎えた。
その記念にリリースされたのが、40周年記念アルバム【On The Street Again -Tribute & Origin-】。このアルバムはロックに興味がある人はもちろん、そうじゃない人たちからも注目を集めた。
なぜならそのアルバムをうたっている人たちが、信じられないほど豪華だったからだ。40周年記念アルバムはカバーアルバムで、ストリートスライダーズの楽曲をいろんな歌手が歌っている。メンバーは、「The Birthday、ザ・クロマニヨンズ、ALI、YONCE(Suchmos)、GEZAN、仲井戸麗市、中島美嘉、渡辺美里、斉藤和義、T字路s、SUPER BEAVER、エレファントカシマシ」という面々だ。
〇ストリートスライダーズ、武道館もやってしまう
さらに2000年に解散してから実に23年振りに再結集。武道館でライブもやってしまう。やはり熱狂的なファンが多いようで、チケットをとれなかったファンは大勢いたようだ。
その後も、全国ツアー「ROCK‘N‘ROLL」も開催しており、ここでも先行チケットに何度も外れて、当たってくれと祈っているファンがいるほど、人気のライブになっている。
ストリートスライダーズのハリーと蘭丸の現在【肺がん】
まずハリーも蘭丸もそれぞれ音楽活動を始めている。
なんならハリーと蘭丸の「JOY-POPS」も復活して、ライブをしていたこともある。そして40周年を記念してアルバムを出して、武道館ライブを開いて、全国ツアーもやっているわけだ。
〇ストリートスライダーズのハリー、肺がんからの復活
2021年ハリーは、肺がんを患っていることを公表した。
歌手の命ともいえる肺に腫瘍が見つかったとして、ボーカルとしての活動は二度とないのかと思われた。しかし、1年と9カ月後に復活ライブを開催。定期的な検査は必要ながら、肺がんを克服して、歌手活動に戻っている。
〇ストリートスライダーズの蘭丸、音楽プロデューサー、ギタリストとして活動を続けて
ストリートスライダーズ解散後、音楽プロデューサーとして活動を続けた。その後は、中島美嘉やkinki kids等の楽曲にもギタリストとして参加するなど、音楽業界の第一線で活躍を続けていた。
現在は蘭丸も、ソロでライブをやることがあり、現代風な無観客配信ライブもやっている。