超絶努力家、美少女アイドルももち、その名も「嗣永桃子」。人気絶頂のうちに芸能活動に幕を閉じたももちは、アイドルという成功者の地位を、先生になるために捨てている。結果、引き際が素晴らしく、最も好感度が高かったアイドルと言える。
ももちの現在を見ていくのはもちろん、せっかくなので、ももちがいかにすごいアイドルだったかも、現在にいたるまでの面白いエピソードを交えつつ紹介していきたい。
ももちの現在も語り継がれる、ぶりっ子なのに大衆に受け入れられた理由
〇ももちといえば、ぶりっ子キャラ
「許してにゃん」
ぶりっ子は、キャラクターとしては受けるが、好感度は下がりがち。ももちのぶりっ子も類に漏れず、最初は「なんだコイツ」というような声は多かった。嫌いとまで言ってる人もいた。バラエティに出た時の芸人のリアクションも、「うざいわー」みたいなものもあった。しかし、いつの間にか、ももちの好感度は上がっていき、アイドルファンはもちろん、一般大衆すらもかなり受け入れるようになっていた。
ももちの人気上昇の理由は、ももちの内面が知れ渡ったことが大きい。
〇ぶりっ子ももち、硬派なメンタルが知れ渡る
最初、ぶりっ子キャラのももちへの印象は、2つに分かれていた。「癖が強いおもしろい人」「癖が強いうざい人」。しかし、他の芸能人の暴露などから、だんだんアイドル硬派メンタルを持っていることが知られていく。つまり「アイドルとして大ヒットするためにありとあらゆることをしたい」と努力している人だってことで、「ぶりっ子キャラ」もアイドルとして売れるための一環であることが衆知の事実となった。
〇ギャップももち、好感度急上昇
「ぶりっ子」にはどこか、甘えた女という印象がある。そこから「実はぶりっ子なのは、売れるためにかんがえつくした結果なんだ」と視聴者の認識が改まったのだ。そうなると、好感度は爆上がり。一生懸命な人が好きな大衆なので、ストイックな面を持っているももちは「超努力家系ぶりっ子」としてギャップ萌えで魅了することに成功。そのうちに、バラエティアイドルとして、間違いなく頂点となった。
○アイドルファンからは「嗣永プロ」と呼ばれている
そのストイックさは、アイドルファンからはかなり有名だったらしく、そのストイックさを指して「嗣永プロ」と呼んでいた。プロという呼称は、ストイックさだけでなく、歌に踊り、パフォーマンスに握手会に、アイドルとしてのすべての面で高水準だったことからも、敬意を表したあだ名だった。振付師の中には、「気安く、ももちなんて呼べないです。おこがましいので」と語っている人もいるとか。
〇あとは、顔面偏差値が高すぎるももち
そして売れた理由のもうひとつに、シンプルに顔が良すぎると言うのもあった。普段の衣装とツインテールではない姿でメディアに表れると、「ももちが可愛すぎる」ということで、たびたびトレンドに乗ることもあった。
〇ももち、すっぴんがほぼ変わらない、超絶美女
ももちはすっぴんがほとんど変わらないことでも有名だ。500万再生を超えている有名な動画があるのだ
芸能界でもずば抜けた容姿を持っていただけに、納得の声も多かった。
ももちの現在にいたる引退して先生へ
〇バラエティアイドルのトップ君臨のももち、引退の理由
ももちの発言内容をまとめると
・ハロープロジェクトキッズオーディションに受かって、ちょうど15年
・節目の年ということで、大きな決断をした
・引退してから幼児教育のことを勉強したいと思っている
他にもやめた理由として、いくつか理由がある
〇ももち、「アイドルとして売れることしか」考えていなかった
ここまで述べたように、ももちは筋金入りのストイックな性格をしていて、そのストイックさはももちの価値観にも影響を及ぼしていた。というのは、ももちは、芸能人として売れることに一切興味が無かったのだ。「芸能人として売れてもアイドルとして売れなかった何の意味もない」が、ももちの価値観だったのは有名だ。しかし、ももちの地位の価値は、計り知れなかった。
〇芸能界は椅子取りゲーム。ももちの椅子の価値は、億円以上
芸能界のバラエティは、椅子取りゲームに例えられる。
「このキャラは3人」「この役は4人」みたいに、存在する番組が有限で、安定して視聴率が欲しいプロデューサーはチャレンジングな配役をしにくい。つまり、席が決まっているのだ。
ももちは、バラエティアイドルとしての席を、その頂点に君臨して、完全に自分のものにしていた。しかも好感度も高く、強固でゆるぎなかった。にもかかわらず、スパッと明け渡すぐらいには、アイドルのことだけ考えていたってことである。
〇バラエティ出演は、あくまでアイドルとして売れるため
だから、テレビ出演はすべて、アイドルとして売れるためにいろんなことをやりつくす一環だったし、テレビ芸能人もアイドルのためだったわけだ。実際、番組中のももちは、なんとかグループのことを話そうとして全部カットされるなんてエピソードもあった。仲間想いなのもカッコイイももち。
〇「定説:アイドルは25歳まで」
引退理由の1つには、ハロプロの定説「25歳になると、アイドルではなくなる」がある。要するに扱いが25歳から「アイドルとして」ではなく「芸能人として」に変わるってことだ。25歳になると、アイドルとしてはプロデュースしてもらえにくいのだろう。戦略的に若い子の方が売れやすいので、年齢制限を設けているのは当然だ。
そしてアイドルにしか興味が無かったももちが25歳になって、しかもそれがハロプロに入って15年という区切りだったので、引退を決意した。
ももちリスペクト芸能人:現在も多い
〇フワちゃん「ももちの仕事意識の高さに憧れている」
googleの広告をはじめテレビ出演や自身のYouTubeら多数メディアで活躍しているフワちゃん。フワちゃんは憧れている人にももちをあげている。特に引退際の姿や、仕事意識の高さがかっこよすぎて、「あんな引退をしたい」と語っている。7年前の芸能人なのに、憧れの人として出てくるのがすごい。
〇ももちリスペクトのアイドル多数
モーニング娘の山崎愛生、METAMUSEのメンバー巫まろなど、ももちを雲の上の存在だと言っているアイドルもいる。他にも、カントリーガールズでは1番人気だったのはもちろん、プレイングマネージャーを務めていたももちなので、ももち信者は探せばいくらでもいるという。2022年6月には、モーニング娘の森戸知沙が卒業したことで、百道の教え子が全員アイドル卒業となった。
〇明石家さんま、別に憧れはしていないが
ももち引退後に、明石家さんまは、現役時代のももちのことを認めていたと話している。とにかく売れるための努力がものすごく、「これくらいしか売れなかった。アイドルとしてもっと売れると思ってた」とこぼしていたことに驚いたとも語っている。
ももちと、明石家さんまには面白いエピソードがある。
楽屋あいさつというものがある。本番前の控室で、目上に挨拶をしにいったりするやつだ。ももちもこれをしていて、「ももちハタチ!」と毎度同じ挨拶をするという。そして、それがウザがられていたのだ。というのも、本番前の楽屋は「仕事前にまったりしたい」人や、「本番前でピリピリしている」人が入り混じる楽屋ならではの空気があった。
にもかかわらずももちが、「ももちハタチ!」と超絶明るく来る。しかもそれが何度も何度も繰り返されるので、ウザいと思う人が一部いたらしい。
明石家さんまはそれを知っていたにもかかわらず面白がって、毎回ももちのあいさつに「うわ、君、ももちいうのか!?」と付き合っていたらしい。ついに「その挨拶やめたほうがええよ」と教えてあげたのが、引退10日前だった。
ももちの現在【先生の道へ】
〇ももちの現在の年齢は、32歳。
やめたのが、2017年6月30日、つまり7年前であり、かなりの日数が経っている。にもかかわらず、まだ32歳であることを考えると、それだけ若いうちにやめたんだなと、あらためて実感できる。